メニュー定義ファイルの編集方法

管理メニューを開き、そこから「メニュー編集」→「もっと細かく設定する」と移動してください。 そうすると画面が切り替わり、メニュー定義ファイルを編集する画面に移ります。

たとえば、Pinky:blogをインストールした直後(未編集)の状態では、定義ファイルの内容はこのようになっています。

blog top | top
about | about
recent entries | recent
entry list | list
search | search
news feed | newsfeed
master menu | mastermenu

この定義ファイルの一行が一つのメニュー項目と対応しており、一つの項目は次の書式に従って書かれています。

(メニュー上で表示される名前) | (コマンド名)

編集例

たとえば、「blog top」の表示を「トップページ」に変えたいのであれば、

トップページ | top
about | about
recent entries | recent
entry list | list
search | search
news feed | newsfeed
master menu | mastermenu

というように書き換えてください。

また、「aboutはメニューの下の方に置きたい」というときには、

トップページ | top
recent entries | recent
entry list | list
search | search
news feed | newsfeed
about | about
master menu | mastermenu

このように項目の順序を入れ替えると、「master menu」の上に「about」が表示されるようになります。


定義ファイルのルール

  • 管理メニュー(mastermenu)は必須項目です。 定義ファイルを編集したとき、メニューの中にこの項目が含まれていないと、エラーになります。

  • 定義ファイルの中で一番上にある項目が、blogにアクセスしたとき最初に表示されるページになります。

  • 半角パイプ記号(|)の前後には、空白(スペースやタブ)を一つ以上置いてもかまいません。

  • 空行や、半角パイプ記号(|)で区切られていない行は無視されます。

  • 一度定義ファイルを書き換えた後に、通常のメニュー編集フォームから(定義ファイルを書き換えない方法で)設定を変えると、元あった定義ファイルは新しい設定で上書きされます

  • コマンドには、オプションを設定できるものがあります。 オプションを設定する場合には、コマンド名の直後にオプションを付ける必要があることに注意してください。これは現時点でのPinky:blogの制限です。

    Googleへのリンク(オプションなし)                | uri http://www.google.co.jp/
    Googleへのリンク(オプションあり・正しい方法)    | uri --accesskey A http://www.google.co.jp/
    Googleへのリンク(オプションなし・誤った指定方法)| uri http://www.google.co.jp/ --accesskey A
    

各コマンドの解説

top

Pinky:blog標準のトップページを表示します。このトップページには、以下のものが表示されます。

  1. ウェルカムエントリ(編集・非表示可能)
  2. 最近更新のあった記事のリスト
  3. ひとことメッセージフォーム

オプション

-n [表示数], --number [表示数]
2のリストに表示する記事数を変更します。(指定がなかったときは5記事)

トップページ                  | top
トップページ(新着10件表示)  | top -n 10

about

blogと執筆者についての情報を表示します。これらの情報は、記事として編集可能です。

recent

blog内の記事を、最近更新のあったものから順に一括表示します。

オプション

-n [表示数], --number [表示数]
1ページに表示する記事の数を変更します。(指定がなかったときは3記事)
-t [タグ名], --tag [タグ名]
指定したタグを含む記事のみを表示対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。
-x [タグ名], --exclude-tag [タグ名]
ver2.04以降でのみ有効。指定したタグを含まない記事のみを表示対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。
--top-entry [記事ID]
ver2.06以降でのみ有効。指定したIDの記事(エントリ)を、画面の一番はじめに表示します。(記事のURL末尾についている文字列がIDです)
--first-entry [記事ID]
ver2.30以降でのみ有効。指定したIDの記事(エントリ)を、1ページ目のはじめに表示します(記事のURL末尾についている文字列がIDです)--top-entry とは違い、2ページ目以降では表示されません。
--page-menu-position [位置]
ver2.20以降でのみ有効。ページ切り替えメニュー(page 1 - page 2 - ...)の表示位置を指定します。 現時点では、位置として「bottom」(下にだけメニューを表示)のみが使用可能です。

新着記事                           | recent
新着記事(10件表示)               | recent -n 10
タグ「雑記」「メモ」を含む新着記事 | recent -t 雑記 -t メモ
タグ「雑記」を含まない新着記事     | recent -x 雑記
新着記事(案内書き表示あり)       | recent --top-entry 1234567890-abcd
新着記事(上ページメニュー非表示) | recent --page-menu-position bottom

list

blog内の全記事を一覧表示します。

オプション

-s [基準], --sort-by [基準]
記事をどんな順で並べるのかを指定します。 基準にはmodified(更新日時順)、created(作成日時順)、access(アクセス数順)、file_size(本文ファイルサイズ順)、title(記事名順)のうち一つを指定してください。 (指定がなかったときはmodified
-r, --reverse
記事の並び順を、通常と逆にします。
-t [タグ名], --tag [タグ名]
ver2.33以降でのみ有効。指定したタグを含む記事のみを表示対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。
-x [タグ名], --exclude-tag [タグ名]
ver2.33以降でのみ有効。指定したタグを含まない記事のみを表示対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。
--simple
ver2.36以降でのみ有効。通常よりも簡単な表示形式にします(トップページの「最近の更新」と同じ形式です)。
--page-menu-position [位置]
ver2.20以降でのみ有効。ページ切り替えメニュー(page 1 - page 2 - ...)の表示位置を指定します。 現時点では、位置として「bottom」(下にだけメニューを表示)のみが使用可能です。

記事一覧(更新日時の新しい順)     | list
記事一覧(作成日時の新しい順)     | list -s created
記事一覧(アクセス数の少ない順)   | list -s access -r
記事一覧(上ページメニュー非表示) | list --page-menu-position bottom
タグ「絵」を含む記事一覧           | list -t 絵

search

blog内の記事を検索するための、検索フォームを表示します。

オプション

-t [タグ名], --tag [タグ名]
ver2.40以降でのみ有効。指定したタグを含む記事のみを検索の対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。
-x [タグ名], --exclude-tag [タグ名]
ver2.40以降でのみ有効。指定したタグを含まない記事のみを検索の対象にします。このオプションは複数回指定が可能です。

blog内の全記事を検索             | search
タグ「小説」を含む記事のみを検索 | search --tag 小説

newsfeed

ニュースフィード(ATOM)のURLと、フィードについての簡単な説明を表示します。

mastermenu

管理者メニューを開きます。 このコマンドを割り当てた項目は、管理者としてログインしている時にしか表示されません。

login

管理者としてログインするためのフォーム画面を表示します。 このコマンドを割り当てた項目は、管理者としてログインしていない時にしか表示されません。

logout

管理者モードを解除します(ログアウトします)。 このコマンドを割り当てた項目は、管理者としてログインしている時にしか表示されません。

addentry

write

管理者メニューの「新しい記事を書く」と同じです。 このコマンドを割り当てた項目は、管理者としてログインしている時にしか表示されません。

entry [記事のID]

指定したIDの記事(エントリ)を表示します。(記事を表示したとき、URL末尾についている文字列がIDです)

ID 1217727834-905f の記事を表示 | entry 1217727834-905f

entries [記事1のID] [記事2のID] ...

指定したIDの記事(エントリ)を表示します。entryコマンドと違い、複数の記事を並べて表示することが可能です。

すべての特殊エントリを表示 | entries welcome about_blog about_writer

uri [リンク先URL]

url [リンク先URL]

指定したURLへリンクします。

Google | uri http://www.google.co.jp/

view [絞り込み条件1] [絞り込み条件2] ...

(ver2.20以降でのみ有効)

やや複雑なコマンドです。凝ったことをしないのであれば、使わなくても問題ありません。

recent コマンドの機能強化版です。 指定した絞り込み条件を満たす記事すべてを一括表示します。

2008年4~6月に更新された記事 | view ut:2008-04..2008-06
2008年のイラスト一覧         | view --alias illust2008 tag:絵 ct:2008

絞り込み条件の書式

  • 絞り込み条件は、view コマンドとオプション指定のあとに記述してください。オプションの前に条件を記述することはできません。

  • 半角スペースで区切ることで、複数の条件を指定することができます。

  • 条件の頭に ! 記号をつけると、通常とは逆に、条件を満たさない記事のみを表示するようになります。


ut:[期間], ct:[期間]

それぞれ、更新日時(ut)や作成日時(ct)を基準にして、指定した期間内の記事のみを表示します。

期間の指定には、次のような書式を使うことができます(半角英数字で入力してください)。

ut:2009              (2009年の記事)
ut:2008..2009        (2008~2009年の記事)
ut:2009-04           (2009年4月の記事)
ut:2009-04-11        (2009年4月11日の記事)
ut:2009-04..2009-05  (2009年4~5月の記事)
tag:[タグ名]

指定したタグを含んでいる記事のみを表示します。

tag:料理           (「料理」というタグが付けられている記事)
!tag:個人的なこと  (「個人的なこと」というタグが付けられていない記事)
w:[検索文]

指定した単語や文を、本文の中に含んでいる記事のみを表示します。英大文字・英小文字は区別しません。

w:pinky    (「pinky」という単語を含んでいる記事)
!w:blog    (「blog」という単語を含まない記事)

オプション

-n [表示数], --number [表示数]
1ページに表示する記事の数を変更します。(指定がなかったときは3記事)
-s [基準], --sort-by [基準]
記事をどんな順で並べるのかを指定します。 基準にはmodified(更新日時順)、created(作成日時順)、access(アクセス数順)、file_size(本文ファイルサイズ順)、title(記事名順)のうち一つを指定してください。 (指定がなかったときはmodified
--top-entry [記事ID]
指定したIDの記事(エントリ)を、画面の一番はじめに表示します。(記事のURL末尾についている文字列がIDです)
--first-entry [記事ID]
ver2.30以降でのみ有効。指定したIDの記事(エントリ)を、1ページ目のはじめに表示します。(記事のURL末尾についている文字列がIDです)--top-entry とは違い、2ページ目以降では表示されません。
--page-menu-position [位置]
ページ切り替えメニュー(page 1 - page 2 - ...)の表示位置を指定します。 現時点では、位置として「bottom」(下にだけメニューを表示)のみが使用可能です。

共通オプション

--alias [好きな名称]

(ver2.10以降でのみ有効)そのメニュー項目に別なURLを割り当てます。たとえば

新着記事(別URL版) | recent --alias illusts

このように記述された項目のURLは、次のように変化します。

http://example.net/blog.cgi/recent
↓
http://example.net/blog.cgi/x/illusts

なお、このオプションはurl (uri) コマンドとは併用できません。

-k [キー名], --accesskey [キー名]

(ver2.03以降でのみ有効)そのメニュー項目に対して、アクセスキーを設定します(a 要素に accesskey 属性を設定します)。

-m, --master-only

このオプションをつけた項目は、管理者としてログインしている時にしか表示されません。

-g, --guest-only

このオプションをつけた項目は、管理者としてログインしていない時にしか表示されません。

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記事一覧(L) | list -kl
管理者メニュー(M) | mastermenu --accesskey m

新着記事(管理者専用) | recent -m