このページでは、Pinky:blogをサーバーに設置して使えるようにするまでの手順を、簡単に解説します。
このページでは、Pinky:blogをサーバーに設置して使えるようにするまでの手順を、簡単に解説します。
次のことを確認してください。
あなたがこれからPinky:blogを設置するサーバーには、ruby
(バージョン1.8.x
)がインストールされているか?
ruby
のバージョンが1.8.0
や1.8.4
などであれば大丈夫ですが、バージョンが1.6.0
であったり、1.9.2
であったり、あるいはそもそもサーバーにruby
がインストールされていない場合、そのサーバー内でPinky:blogを稼動させるのは不可能です。レンタルサーバーに設置するのであれば、そのレンタルサーバを運営している会社の公式サイトで、ruby
のバージョンを確認してみてください。
そのサーバーにruby 1.8.x
がインストールされていなかった場合には、他のサーバーを探すか、自分のPC内でサーバーを立ち上げて動かすか、もしくはWindows実行ファイル版を使うしかありません。
まずはPinky:blogの最新版をダウンロードして、ハードディスクの中のどこかに展開してください。
Pinky:blogは「CSS着せ替えテンプレート」の使用を前提としたblogツールですが、配布セットにはテンプレートが同梱されていません。まずはこれを用意する必要があります。
もしもあなたがCSS着せ替えテンプレートについての知識を持っていないなら、まずはプロジェクトの公式サイトを訪れてください。そのサイト内にあるCSS制作者リンクから、さまざまな方が公開されているテンプレートを探すことができます。
お気に入りのテンプレートが見つかったら、配布されている圧縮ファイルをダウンロードしてみましょう。その圧縮ファイルの中に、csstemplate
という名前のディレクトリが含まれていると思います。このディレクトリを、先ほどPinky:blogを展開したディレクトリの中に(blog.cgi
と同じ階層に)コピーしてください。
- blog.cgi
- csstemplate/
- style.css
設置する前に、いくつかのファイルを書き換える必要があります。UTF-8に対応したテキストエディタ(メモ帳など)を準備してください。
テキストエディタでblog.cgi
を開くと、最初の行にこんな記述があると思います。
#!/usr/bin/local/ruby -Ku (β版の場合)
#!/usr/bin/local/ruby (ver1.00以降の場合)
この行にはruby
のパスを書く必要があるのですが、このパスは設置するサーバーによって違います。まずはruby
のパスを調べてみてください。レンタルサーバーに設置するのであれば、おそらく運営会社の公式サイトに書いてあるでしょう。
なお、β版ではパスの後についている「-Ku」という記述は消さないでください。これはスクリプトの文字コードを示す記述であり、これを消すとスクリプトを正しく読めず、動かなくなる可能性があります(ver1.00以降では消してもかまいません)。
次にpinkyblog_conf.rb
(設定ファイル)を書き換えます。
pinkyblog_conf.rb
を同じようにテキストエディタで開いてください。色々な設定項目がありますが、必ず書き換えなければならない項目は「管理パスワード」だけです。
#-----------------------------------------------------------
# 重要な設定
#-----------------------------------------------------------
# 管理パスワード
@master_password = 'test'
このパスワードは、新しい記事を書くときや管理メニューを表示するときに使います。それなりに長く、覚えやすいパスワードを設定してください。
設定の書き換えが終わったら、いよいよ転送です。FTPツールを使って、ファイル一式をサーバに転送し、パーミッションを設定してください。
ちなみにこの時、readme.txt
と _doc
ディレクトリは転送しなくても構いません(もちろん転送しても問題はありませんが)。
基本的には、blog.cgi
に実行属性を与える(パーミッションを755
に設定する)だけで動くと思います。が、セキュリティのことを考えると、やはり適切なパーミッションを設定しておくほうが良いでしょう。
以下に推奨されるパーミッションを記載します。
ただしこの設定だと、お使いのサーバーによっては動かないこともあります。レンタルサーバに設置する場合、公式サイトでそのサーバーの推奨パーミッションを確認して、そちらに合わせたほうが良いでしょう。
さて、ここまでの作業が終わったら、blog.cgi
にアクセスしてみてください。トップページが正しく表示されたでしょうか?
「500 Internal Server Error
」などの表示が出てしまい、トップページが表示されなかった場合には、以下の事項を確認してみてください。
blog.cgi
の一行目に、ruby
のパスを正しく書いているか?(-Ku
も忘れていないか?)blog.cgi
に実行属性は付与されているか?(755が基本です)pinkyblog_conf.rb
が、blog.cgi
と同じディレクトリにあるか?トップページが正しく表示されたら、次は基本的な使い方にお進みください。